忌服と喪中
近親者が亡くなったとき、一定期間、喪に服して身を慎むことを「忌服」といいます。かつては死のけがれの重い期間を「忌」、けがれが薄くなった期間を「喪」としていました。「忌中」は遺族は慶事などにはかかわらず、家にこもって過ごしました。
現在でも一般には四十九日の法要までが「忌中」、一周忌までが「喪中」とされます。
しかし、喪に服するために会社や学校を休む日数は、官公庁服務規定による忌引き期間(表)に従い、その後は平常な社会生活に戻るのが一般的です。
なお、喪に服する近親者とは、配偶者と1親等、2親等の血族が目安です。ただし、故人が姻族でも、1親等で同居していた場合は喪に服すこともあります。
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喪に服している間は、原則として祝い事への出席は見合わせましょう。結婚式、祝賀会などに招待された場合も、忌明けまで、あるいは百か日までは出席を控えます。
しかし最近は、不幸の前から予定されていた慶事の場合は、出席することも多くなっています。その場合は、先方に喪中であることを伝えてからの方がよいでしょう。
喪中に迎えるお正月は、門松、しめ縄、鏡餅などの正月飾りはしないで、年末年始のあいさつ回り、初詣なども控えます。ただし、故人が2親等であっても、同居していなかった場合は、普通にお正月を迎えることも多くなっています。