葬式 文例 香典

◆世話役代表のあいさつ＜働き盛りの友人の死を惜しむあいさつ＞

　本日はご多用中にもかかわらず、故冨田靖春君の葬儀・告別式に多くの皆様のご参列をいただきまして、ありがとうございました。［会葬のお礼］

　私は、故人の友人で市川央太と申します。世話役を代表し、ご遺族、ご親戚に代わりまして、ひと言ごあいさつ申し上げます。［自己紹介］

　冨田君は去る十二月二十日の夕刻、胃がんのために入院先のG病院にて他界されました。享年四十五歳でございました。［死去の報告］

　先月、お見舞いに伺ったときは、元気そうにしておられました。「会社もたいへんな時期なのだから、一日も早く復帰したいよ」と、病床にあっても仕事の心配をしている方でした。社内では営業部次長という要職にあり、これからのいっそうの活躍を嘱望されていた働き盛りでした。［エピソード］

　早すぎる別れに、ご家族のお嘆きはいかばかりかと存じます。どうか、皆様、今後ともご遺族に、変わらぬご厚誼、ご助力をお寄せくださいますようお願い申し上げます。［支援のお願い］

　最後になりましたが、故人が生前に賜りましたご厚情に、深く感謝申し上げてごあいさつとさせていただきます。［結び］

●ポイント
�@簡単に故人との関係や、自己紹介をしましょう。
�A亡くなった日時や病名を、簡潔に報告します。
�B世話役代表として、遺族への思いやりの気持ちを述べ、参列者に今後の厚誼、支援をお願いします。


◆葬儀委員長のあいさつ＜故人の業績をたたえるあいさつ＞

　ご会葬の皆様、本日はお寒い中をありがとう存じました。おかげさまで、学校法人Hビジネス学院理事長、故羽田太一殿の葬儀一切をつつがなく終えることができました。葬儀委員長といたしまして、厚く御礼申し上げます。［会葬のお礼］

　ご存じのとおり、羽田殿は昭和五十年、H簿記専門学校を創設されました。その後、着実に学校施設を拡充され、平成七年、専門学校は、医療福祉科、秘書科を備えた学校法人Hビジネス学院として新たな道を歩みだし、今日の隆盛を迎えております。［故人の業績］

　羽田殿は生涯を、学校教育に注いでこられたかたでした。今後は、故人の意志を受け継ぎ、残された者が一丸となりまして実業教育に務め、よりいっそう社会に貢献してゆく所存でございます。これまで同様、皆様のご指導、ご協力を心よりお願い申し上げます。［後継者の決意］

　また、ご遺族の方々にも、故人存命中と変わらぬご厚誼を賜りますよう、学院を代表してお願い申し上げるしだいでございます。［厚誼のお願い］

　本日はご会葬ありがとうございました。［結び］

●ポイント
�@団体を代表する場合、自己紹介を省いてもかまいません。
�A故人の経歴や業績の年次は、あらかじめ遺族に確認しておきましょう。業績が多い場合、代表例をあげます。
�B団体を代表して、今後の遺族への厚誼をお願いします。