分骨する場合/火葬場から帰宅したら
◆分骨する場合
菩提寺が遠いので近くのお寺に納めたい、宗派の総本山にも納骨したいなどの理由で、遺骨の一部を、先祖代々の墓とは別のところに納骨することを「分骨」といいます。
分骨を希望する場合は、葬儀社にあらかじめ申し出てきます。少し小さめの分骨用の骨壺を用意してくれ、遺骨を納めてくれます。
◆火葬場から帰宅したら
火葬場から帰宅したら、家に入る前に手水(ちょうず)で手を洗い、胸と背中にそれぞれ塩をひと振りし、身を清めます。地方によっては、酒や味噌、米粒などを口に含むお清めの仕方もあります。
家に残っていた人にやってもらうのが正式ですが、手水の儀を省略したり、清めの塩を火葬場に一緒に行った者同士がお互いの肩あたりにかけ合ったり、自分自身で清めたりするのが一般的になってきました。喪服を傷めないよう塩を踏んで清める方法もあります。
また、死を穢れとする考えは故人に失礼ということから、お清めの儀式を行わないケースもあります。