卒塔婆供養、その他の用意と納骨式当日
◆卒塔婆供養の依頼
浄土真宗以外では、納骨式当日、施主や参列者が供養に卒塔婆を立てるしきたりがあります。前もって寺院に卒塔婆供養をしたい人の人数と氏名を伝えて依頼します。卒塔婆料は寺院により規定があるので確認し、まとめて奉書紙に包むか白封筒に入れて「御塔婆供養料」と表書きし、当日、僧侶に渡します。
◆会食と引き物の用意
納骨式のあとは僧侶と参列者を招き、自宅や寺の他、料亭やレストラン、ホテルなどで会食の宴を設け、引き物を渡すのが一般的です。
◆白木の位牌は寺に納める
浄土真宗以外では位牌は、故人と先祖をしのぶための大切なものです。
白木の位牌は、通夜のtきに用意して戒名を書いてもらいます。葬儀後は後飾りの祭壇に祀っておき、四十九日の忌明け後、納骨のときに菩提寺に納めます。それまでに、本位牌(塗り位牌)を仏具店で購入し表に戒名と没年月日、裏に俗名と享年を入れてもらいます。
戒名の入った本位牌は、僧侶に入魂供養をしてもらい、忌明け後に仏壇に安置します。
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◆納骨式当日
当日は遺骨、遺影、位牌とともに、「埋葬許可証」と認め印を忘れず持参します。遺骨は故人の配偶者か、配偶者がいない場合は故人と最も血縁の深い人が運びます。遺族は喪服を着用します。
納骨式では施主または遺族の代表が遺骨を納骨室に納めたら、卒塔婆を立て、墓前に祭壇を置きます。僧侶の読経のあと、一同が焼香して冥福を祈ります。
式のあとの会食の席では、施主は参列に対するお礼のあいさつをします。
僧侶へのお礼は奉書紙に包み「御布施」と表書きします。僧侶が宴席を辞退する場合は「御膳料」を、僧侶に寺院以外の墓地に来てもらった場合は「御車代」を包みます。