葬式 文例 香典

末期の水(まつごのみず)

◆末期の水

 臨終を告げられたら「末期の水」をとります。末期の水は「死に水」ともいい、死者が生き返ることを願う気持ちと、あの世で渇きに苦しまないようにとの願いが込められた風習とされています。
 
 本来は息を引き取るまぎわに行われるものでしたが、現在は臨終後に行われることがほとんどです。また、末期の水は仏式の儀式でしたが、現在はカトリック以外、宗教を問わず行われています。
 
 末期の水は親族がとってあげますが、その順番は、血縁関係の濃順からです。まず、配偶者→子ども→両親→兄弟姉妹とおこない、最後に友人知人と続きます。

 一般的には割り箸の先に脱脂綿とガーゼを糸でしばってつけたものや新しい筆の穂先を茶碗の水に浸して軽く故人の唇を湿らせます。地方によってはシキミの葉や鳥の羽を使ったり、二枚貝の殻に水を入れて飲ませるところもあります。

 病院で死亡した場合は、看護士が湿らせた脱脂綿を用意してくれますが、病院で行わなかった場合は自宅に戻ってから行います。

 

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